プログラミング教育への関心が高まるなか、「子供向けのプログラミングスクールを開きたい」と考える方が増えています。小学校でのプログラミング必修化やIT人材不足を背景に、習い事としてのプログラミング需要は今後も拡大が見込まれるでしょう。
とはいえ、「何から準備すればいいかわからない」「費用はどのくらいかかるのか」「開業まで何ヶ月かかるのか」と、疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
プログラミング教室開業の3パターン、準備のステップや費用の目安、失敗しないためのポイントを解説するのでぜひ参考にしてください。
目次
起業の3パターンで準備内容が変わる
プログラミング教室の開業方法は大きく3つに分かれます。どのパターンを選ぶかで、必要な準備・費用・期間が異なります。おおよその内容は下の表の通りです。
| 完全個人開業 | 教材パッケージ活用 | フランチャイズ加盟 | |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 100万〜300万円 | 100万〜200万円 | 50万〜200万円 |
| 準備期間 | 3〜6ヶ月 | 2〜4ヶ月 | 1〜3ヶ月 |
| 集客難易度 | 高い | 中程度 | 低め |
| カリキュラム | 自社開発が必要 | パッケージを活用 | 本部が提供 |
| ブランド力 | なし(ゼロから構築) | なし | 本部ブランドを活用 |
まず自分に合う形を見極めることが、スムーズな開業への第一歩です。
完全個人開業
カリキュラムの作成から集客・運営まで、すべてを自分で手がける方法です。自由度が高く、軌道に乗れば利益率も高くなる反面、教材準備や集客に多くの時間と費用がかかります。
プログラミングスキルと指導力に加えて、経営全般の知識も求められます。完全個人開業は下記のような人におすすめです。
- プログラミングの実務経験があり、独自カリキュラムを作れる
- 教室のブランドや世界観を自分でゼロから作り上げたい
- 初期にかける時間・労力を惜しまず、長期的に高い収益を目指したい
教材パッケージ活用
既存の教材・カリキュラムを使って教室を運営する方法です。指導スキルに不安があっても比較的取り組みやすく、個人開業より準備期間を短縮できます。ただしブランド力は持ちにくく、集客は自力で行う必要があります。
教材パッケージの活用は、下記のような人に向いていると言えます。
- 子どもへの指導経験はあるが、プログラミングスキルに不安がある
- 学童や塾など既存の教室にプログラミングを追加したい
- ある程度コストを抑えつつ、独自運営もしたい
フランチャイズ加盟
プログラミング教室のフランチャイズに加盟し、本部のカリキュラム・サポートを活用して開業する方法もあります。加盟金やロイヤリティが発生しますが、準備期間が短く、集客面での支援も受けやすいのが特徴です。
フランチャイズ加盟の場合、本部のサポートを受けられるため他の方法と比べて開業のハードルが低いと言えます。下記のような人におすすめです。
- 教室経営・プログラミングともに未経験で、サポートを受けながら始めたい
- できるだけ早く開業したい
- 集客や運営の仕組みを自分で作るのが不安
プログラミングスクール開業前の準備6ステップ
どのパターンを選んでも、開業前に踏むべきステップはほぼ共通しています。おおよその流れは下記の通りです。
開業までの期間は、個人開業で3〜6ヶ月、フランチャイズ加盟で1〜3ヶ月が目安です。資金調達や物件契約に時間がかかるケースもあるため、余裕を持ったスケジュールを組んで対応を進めましょう。
1.事業計画の策定(目安:2〜4週間)
まず最初に、事業計画の策定を行います。下記のような項目の方向性を固めておくとその後の判断がスムーズになるため、最初の段階で丁寧に検討しておくのがポイントです。
- 教室のコンセプト
- 対象年齢
- 授業形式(個別指導・グループ指導)
- 収益計画
競合となる教室の状況もふまえ、自分が運営する教室の強みを何とするかを考えながら設計することで、成功につながりやすくなるでしょう。
なお、フランチャイズの場合は本部の方針に沿って進められるため、この段階での負担が軽くなります。
2.ターゲット設定(目安:1〜2週間)
何歳の子どもを対象にするか、どのエリアで集客するかを明確にします。ターゲット設定が曖昧だと集客の際に迷いが生じてしまうため、きちんと方針を固めておきましょう。
小学生低学年・高学年・中学生では、カリキュラムや訴求ポイントが大きく変わります。競合教室の状況も確認したうえで設定しましょう。
3.開業資金の調達(目安:2〜8週間)
開業に必要な費用を自己資金で賄えない場合は、資金の調達が必要です。日本政策金融公庫の創業融資や自治体の補助金・助成金を活用するなどして、必要なお金を用意しましょう。
資金調達には審査期間が必要なため、早めに動くことが重要です。
4.物件・場所の確保(目安:2〜6週間)
教室を構える場所の確保も必要です。初期コストを抑えたい場合は、下記のような選択肢から検討しましょう。
- 自宅の一室
- 公民館
- 貸しスペース
想定している教室の規模を念頭に置き、スペースの広さ・アクセス・周辺の子育て世帯の多さなどを把握し、総合的に判断しましょう。
5.教材・カリキュラムの作成や選定(目安:2〜4週間)
完全個人開業の場合は、一からカリキュラムを作る必要があります。Scratchなどの無償ツールを軸に自分でカリキュラムを組んでいきましょう。
フランチャイズや教材パッケージを利用する場合は、カリキュラム作成の工程を大幅に省略できます。
カリキュラムの質は生徒の継続率に直結するため、内容の充実度は特に重視したいポイントです。あらかじめ策定した事業計画に沿って作成・選定しましょう。
6.集客・広告の準備(目安:2〜4週間)
教室を始める準備が整ったら、いよいよ集客や広告の準備です。体験レッスンの設計、チラシやSNS・Webサイトの準備、可能であれば近隣の学校へのアプローチなどを行います。
個人開業の場合、集客が最も難しいフェーズになると言えます。フランチャイズの場合は本部からの集客支援を受けられるケースもあるため、事前に確認して効率的に進めましょう。
費用の目安はフランチャイズか個人かで大きく違う
開業にかかる費用は、選ぶパターンと規模によって大きく異なります。主な費用項目と目安金額を解説します。
個人開業の初期費用
個人で開業する場合、少なくともおよそ100万円程度、場合によっては300万円以上の費用がかかることも珍しくありません。
- 物件取得費(敷金・礼金・仲介手数料):30万〜100万円
- 備品費(PC・机・椅子など):30万〜100万円
- 教材・カリキュラム開発費:10万〜50万円
- Webサイト制作費:10万〜30万円
- 広告・集客費(チラシ・Web広告など):10万〜50万円
自宅や貸しスペースで教室を運営すれば、物件費用を大幅に抑えられます。
フランチャイズ加盟の初期費用
フランチャイズでプログラミングスクールを始める場合、個人開業の場合とは下記のように内訳が異なります。
- 加盟金・保証金:0円〜50万円(ブランドにより異なる)
- 研修費:5万〜20万円
- 教材費・システム利用料:別途発生する場合あり
- 物件取得費(敷金・礼金・仲介手数料):30万〜100万円
- 備品費(PC・机・椅子など):30万〜100万円
- 広告・集客費:一部本部が負担するケースも
加盟先によっては加盟金ゼロもしくは低コストで開業できるプランもあり、資金が限られている方でも参入しやすい仕組みが整っています。
一方で、毎月のロイヤリティ(生徒1人あたりの固定費、または売上の一定割合)が発生する点は事前に確認が必要です。
低コスト開業のポイント
なるべくコストを抑えて開業するためのポイントは下記の通りです。
- 最初から専用物件を構えず、自宅や貸しスペースで運営を始める
- 生徒数が増えてから物件や設備を拡張する
- 加盟金が安いフランチャイズを選ぶ
- 中古PCや分割払いで初期投資を分散させる
資金状況にあわせて、削減できる費用を考えましょう。
教室運営を失敗しないための3つのポイント
プログラミング教室の経営に失敗するケースには、共通したパターンがあります。事前に下記のポイントをおさえておきましょう。
集客の難しさを過小評価しない
プログラミング教室の数は年々増加しており、特に都市部では競合他社が多いことが予想されます。「開けば生徒が集まる」という状況ではないため、開業前から集客施策を計画しておくことが重要です。
下記のような対応を検討しましょう。
- 体験レッスンを開業前から設計し、問い合わせ窓口を早めに開設する
- 開業1〜2ヶ月前から、近隣の小学校・保育園へのチラシ配布や地域SNSでの情報発信を始める
- 口コミが広がりやすいよう、体験レッスンの満足度を最優先に設計する
- 個人開業に不安がある場合は、集客支援が受けられるフランチャイズの活用も検討する
集客計画は、開業を検討する段階から考え始めておくことが成功のポイントです。
カリキュラムの質が継続率を左右する
子ども向けの習い事は、保護者が「通わせ続けたい」と思えるかどうかが鍵です。カリキュラムが単調で子どもが飽きやすいと退会につながります。
下記のような観点を持ち、こだわって設計しましょう。
- 現役エンジニアや教育の専門家が関わったカリキュラムを用意する
- 学習の進捗が可視化できる仕組み(作品発表・修了証など)を取り入れる
- 定期的に内容を見直し、技術トレンドに合わせてアップデートする
- 自分でカリキュラムを開発する場合は、試験運用期間を設けてフィードバックを集める
生徒が楽しく、モチベーションを維持して学べる仕組みづくりが大切です。
収益化までのキャッシュフローを把握する
開業してすぐに生徒が満員になるケースは稀です。生徒数が安定するまでの数ヶ月間は赤字になることを前提に備えておく必要があります。
下記のポイントをおさえ、収益化までの計画を立てておきましょう。
- 月謝収入が安定するまで3〜6ヶ月かかることを前提に資金を確保しておく
- 固定費(家賃・通信費など)をできるだけ抑えた状態でスタートする
- 損益分岐点(何人の生徒で黒字になるか)を事前に計算しておく
- フランチャイズの場合は本部の経営アドバイスや先行事例を積極的に活用する
すべてが想定通りに進むとは考えず、余裕を持った資金計画にしておくと安心でしょう。
関連記事:プログラミング教室は儲からない?よくある失敗理由と儲かる教室の共通点
プログラミングスクールのフランチャイズならRe:ProS

子供向けプログラミング教室のフランチャイズを検討しているなら、Re:ProS(レプロス)もひとつの選択肢として検討してみてください。Re:ProSは、当サイトを運営する株式会社レクトのプログラミング教室で、下記のような特徴があります。
初期費用を抑えて始めやすい
Re:ProSのフランチャイズには、初期費用を抑えて始めやすいという特徴があります。30万円(税抜)で始めることが可能です。
また、ロイヤリティも月額1万円(税抜)と抑えており、他のプログラミング教室と比べてコスト面のハードルを下げています。
大きな投資をせずに開業できるため、副業や小規模でのスタートでもご検討いただけます。
現役エンジニア監修のカリキュラム
Re:ProSのカリキュラムは現役のエンジニアが監修しており、質の高さに自信があります。
子供が飽きずに学び続けられるよう設計されているため、高い継続率や集客力にもつながるのが強みです。
集客の支援が可能
集客に不安がある加盟店には、Re:ProSのノウハウを活かしていただけます。直営教室での集客実績もあるため、状況にあわせたサポートが可能です。
個人での開業と異なり、本部サポートを受けながら教室運営をスタートできます。開業にあたっての不安や疑問があれば、お気軽にご相談ください。
