AIでWebサイトは作れる?Web開発会社へ依頼するべきケースを解説

ChatGPTをはじめとした生成AIの登場により、Webサイト制作はこれまで以上に身近なものになりました。
文章を作成したり、デザインを提案したりと、AIを活用すれば短時間でWebサイトを作れるようになっています。

実際に、株式会社THINkBALが2026年9月に実施した調査では、Webサイトの制作・リニューアルに関わった企業担当者200人のうち、54.5%がWebサイトの制作・運用で生成AIを活用した経験があると回答しています。

出典: ⁠株式会社THINkBAL「Webサイトのデザイン・リニューアルの『本音』を200名に調査!」(2026年)

このようにAIを活用したWeb制作が広がるなか、「AIで作れるなら開発会社へ依頼する必要はあるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、「作るだけ」であればAIでも十分なケースがあります。

しかし、問い合わせの獲得やブランディングなど、成果につながるWebサイト・Webシステムを目指す場合は、企画や設計が欠かせません。

この記事では、AIでできること・AIだけでは対応が難しいことを整理しながら、どのような場合にWeb開発会社へ依頼するのがおすすめなのかをご紹介します。

AIでWebサイト・Webシステムはどこまで作れる?

実際に、AIでは次のようなことが簡単に可能です。

AIでできること

  • 要件をもとに画面やUIを提案する

    • 画面イメージやワイヤーフレーム、レイアウト案を短時間で作成できます。
  • プログラムコードの生成・修正

    • 画面のコーディングや既存コードの修正・リファクタリングを効率化できます。
  • Webシステムの試作(プロトタイプ)

    • 管理画面や予約システム、社内ツールなど、簡単なWebアプリの試作品を素早く作成できます。
  • テスト・デバッグの補助

    • エラーの原因調査やテストコードの作成、不具合の修正案を提案できます。
  • ドキュメント作成・アイデア整理

    • 仕様書や設計書の作成補助、機能のアイデア出しなど、開発工程全体をサポートできます。

AIだけでは対応が難しいこと

AIはWeb制作を効率化できる便利なツールですが、すべてをAIだけで完結できるわけではありません。

人だからこそできる企画や設計が欠かせない場面もあります。

課題に合わせた解決方法の検討・要件定義

AIは、課題に対する解決策の提案も可能です。

しかし、提案された解決策が実際の業務や事業に適しているかを判断するには、現状の課題や運用環境を正しく把握する必要があります。

例えば、

  • 問い合わせを増やしたい
  • 社内業務を効率化したい
  • 予約管理を自動化したい
  • 顧客情報を一元管理したい

という課題があった場合、本当に必要なのはホームページなのか、Webシステムなのか、あるいは既存サービスの活用で十分なのかは状況によって異なります。

Web開発会社では、お客様の課題を整理し何を作るべきか?から一緒に考えることができます。

システム開発では、この要件定義がプロジェクト全体の品質や成果を左右する重要な工程です。

システム設計・他システムとの連携

企業のWebサイトは、単独で動いているとは限りません。

  • お問い合わせフォームと顧客管理システム
  • 会員サイトと決済サービス
  • 採用サイトと応募管理システム

など、複数のサービスやシステムと連携するケースも多くあります。

AIは、聞けばもちろんサポートはしてくれます。しかし、全体を考慮した設計は専門知識が必要です。

将来的な機能追加や運用まで見据えた設計を行うことで、長く使いやすいWebシステムになります。

保守・運用

WebサイトやWebシステムは公開して終わりではありません。

公開後には、下記のような継続的なメンテナンスが必要になります。

  • セキュリティアップデート
  • ライブラリやCMSの更新
  • 不具合対応
  • パフォーマンス改善
  • 新機能追加

AIはコード生成をサポートできますが、どこを修正すれば影響が出るのか・安全に更新できるかを全て理解しているとは限りません。

安心して長く運用できる環境を維持することも、Web開発会社の重要な役割です。

自社の強みや価値を整理すること

「競合との違いは何か」「どんな会社として見られたいか」といった部分は、ヒアリングや事業理解が欠かせません。

AIは、競合分析やターゲットの整理などもサポートできます。

しかし、企業独自の強みや実際の事業課題については、AIが十分な情報を持っているとは限りません。

そのため、ヒアリングを通して事業への理解を深め、企業の実態に合った情報を整理することが重要です。

Web開発会社では、ヒアリングを通して事業内容や強み、ターゲットを整理し、何を伝えるべきか?から一緒に考えます。

Webサイトで成果を出すためには、この情報設計を行うことが重要です。

ブランディング

Webサイトは、企業の第一印象を決める重要な存在です。

企業らしさや世界観を表現するには、言葉や写真、情報設計まで一貫した考え方が必要です。

例えば同じ製造業でも、

  • 技術力を強みとして打ち出したい会社
  • 地域密着を強みにしたい会社
  • 採用を重視したい会社

では、デザインや掲載する情報は大きく変わります。

AIはブランドイメージや強みの打ち出し方についても提案できますが、方向性が企業の理念やビジョン、事業戦略に合っているかを見極めることが重要です。

また、ブランドイメージは、デザインや言葉から受ける印象など、人の感性や価値観によっても左右されます。

そのため、ターゲットにどのような印象を与えたいかを考え、人の視点や感性を取り入れながらブランドイメージを設計することが重要です。

AIとWeb開発会社、それぞれ向いているケース

比較項目 AIを活用して自社で制作 Web開発会社へ依頼
制作スピード ◎
短時間で作成できる
〇
要件整理や打ち合わせが必要
制作費 ◎
比較的安く抑えられる
△
費用はかかる
要件定義・課題整理 △
相談できるが、自社で判断が必要
◎
課題の整理から最適な解決方法を提案
自社の強み・価値の整理 △
入力された情報をもとに提案
◎
ヒアリングを通して、必要な情報を選択し提案
デザイン 〇
テンプレートやAIの提案を活用できる
◎
企業やサービスに合わせたデザインを設計できる
保守・運用 △
自社で管理・更新が必要
◎
改善提案や保守・運用まで継続してサポートできる

AIだけで十分なケース

次のようなものであれば、AIを活用して比較的手軽に制作できる場合があります。

  • 名刺代わりのシンプルなWebサイト
  • 個人サイト
  • 簡単な業務補助ツール
  • 機能を検証するための試作品(プロトタイプ)

「まずは形のあるものを持ちたい」という目的であれば、AIを活用する選択肢も十分に考えられます。

Web開発会社へ依頼した方がよいケース

次のような目的がある場合は、Web開発会社へ依頼するメリットがあります。

  • 問い合わせ獲得に向けた設計から相談したい
  • 自社の強みを整理し、ブランドイメージを構築したい
  • 独自の機能を持つWebシステムを開発したい
  • 公開後の保守・改善まで任せたい
  • 個人情報の取り扱いやセキュリティ対策について相談したい

事業の成長につながる成果を目指すのであれば、目的に合わせた設計や運用まで考えることが大切です。

まとめ

生成AIの進化により、Web制作は以前よりも手軽になりました。

実際に、AIだけで十分なケースもあります。

しかし、問い合わせの獲得やブランディングなど成果を目的とする場合は、

  • 誰に何を伝えるのか
  • どのように問い合わせへつなげるのか
  • 公開後にどう改善していくのか

といった視点が欠かせません。

自社の目的に合わせてAIと開発会社を上手に使い分けることが、満足度の高いWebサイト・Webツールにつながるでしょう。

Web制作・Web開発をご検討中の方へ

当メディアを運営する株式会社レクトでは、

  • Webサイト制作
  • Webシステム開発
  • 保守・運用

などを一貫して対応しています。

当社でも制作・開発工程では生成AIも積極的に活用し、品質を維持しながら効率的な開発を行っています。

「Webサイト・Webシステムを新しくしたい」「業務をWebで効率化したい」など、Webに関する課題がありましたらお気軽にご相談ください。

AIだけで解決できることなのか、それとも開発会社に相談したほうがよい内容なのかも含めて、中立的な立場でご提案いたします。

投稿者について

Yokoyama Nana

名古屋学芸大学 メディア造形学部 デザイン学科を卒業後、名古屋のIT企業にて6年間、Webデザイナーとして勤務。現在もWebデザイン業務に従事しています。機能的なデザインを作ること・デザインとコードをつなぐことが得意です!

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