ロブロックスとは、世界中のユーザーが作った無数のゲームで遊ぶことができ、自分自身でもゲームを作って公開できる無料のプラットフォームです。子供から大人まで幅広い年代に人気があります。
ゲーム制作では本格的な開発体験ができるため、プログラミング教育の題材としても使われているサービスです。
本記事では、ロブロックスでできることから注意しておきたいリスクとその対策まで幅広く解説します。「子供が興味を持っているみたいだけど、実際どんなものなの?」と気になっている保護者の方もぜひご覧ください。
目次
ロブロックスとは?マインクラフトとの違いも解説
ロブロックスは、単なる1つの「ゲーム」ではなく、世界中のユーザーが作ったゲームが集まる「プラットフォーム」です。1つのアプリの中に無数のジャンルのゲームが存在しています。
ロブロックスの基本情報
| 運営会社 | Roblox Corporation(アメリカ) |
|---|---|
| 利用料 | 基本無料(アイテムなどの課金あり) |
| 対応デバイス | スマートフォン・タブレット・PC (自分でゲームを作る場合はPCが必要) |
| 対象年齢 | 年齢別アカウント制度あり(5歳〜) |
世界的に見ても利用者数は非常に多く、特に10代の子供たちの間で高い人気を誇ります。主な特徴は下記の通りです。
- 基本プレイが無料
- ジャンルが多岐にわたる
- フレンドと一緒に遊べるSNS的な要素を持っている
年齢によってはアカウント作成時に保護者の同意が必要な場合があり、コンテンツやチャットの利用範囲が自動的に制限される仕組みになっています。そのため、保護者の監督があれば小学生でも利用が可能です。
マインクラフトとの違いから見るロブロックスの特徴
ロブロックスとよく比較されるのが「マインクラフト」です。「聞いたことはあるけど、ロブロックスと何が違うの?」と疑問に思う保護者の方に向けて、それぞれの特徴をまとめました。
| ロブロックス | マインクラフト | |
|---|---|---|
| 費用 | 基本無料(アイテム課金あり) | 買い切り(一部サブスクあり) |
| 対応年齢の目安 | 保護者同意があれば低年齢からも可(5歳〜) | 目安は7歳〜だが幅広い年齢層に対応 |
| 学べること | テキストでコードを書く経験 | ブロックを組み立てる創造力(標準版の場合) |
| 作ったものの公開 | アプリ内で誰でも遊べる形で公開しやすい | 主に自分の世界の中で完結しやすい |
| こんな場合におすすめ | 色々なジャンルのゲームに触れさせたい 本物のテキストコードでゲームを作る経験をさせたい |
1つの世界を作り込む創造性を伸ばしたい 直感的にプログラミングの思考を身につけさせたい |
マインクラフトも、教育版にはPythonやJavaScriptといったプログラミング言語を書けるモードがありますが、標準のプレイではブロックの組み立てが中心となります。
ロブロックスは標準の制作フローの中にテキストコーディングが組み込まれており、プログラミング教育の観点では、ロブロックスの方がより本格的な制作経験に触れやすいと言えるでしょう。
Robloxでできるのは「遊ぶ・作る・交流する」こと
ロブロックスでできることは、大きく分けると下記の3つに分かれます。
遊ぶ:無料で無数のゲームに触れられる
ロブロックスの中には、アクションやシミュレーション、ロールプレイなど、幅広いジャンルのゲームがあります。基本プレイは無料で、気になるゲームを検索してすぐに遊び始められる手軽さも魅力です。
イメージをつかむために、人気を集めている代表的なゲームをいくつか紹介します。
- Adopt Me!:ペットを引き取って育てたり、家を建てて友達とロールプレイを楽しんだりするシミュレーションゲーム
- Brookhaven RP:街を舞台に、家や車を持ちながら日常生活を自由にロールプレイできるゲーム
- Grow a Garden:作物を育てて収穫して売る、のんびり楽しめる農園シミュレーションゲーム
1つのプラットフォームの中で全く違うタイプのゲームを次々と楽しめるのが、ロブロックスならではの特徴です。
作る:Roblox Studioで自分のゲームを公開できる
ロブロックスのもう1つの大きな特徴が、自分自身でゲームを作って公開できることです。「Roblox Studio」という無料の制作ツールを使えば、簡単な仕掛けならプログラミングの知識がなくてもゲーム制作ができます。
より本格的なゲームを作る場合は、「Luau(ルアウ)」というプログラミング言語でコードを書くことになります。
ゲーム制作において「気軽に触れる入口」と「本格的に学べる奥行き」の両方を持ち合わせているのが、Roblox Studioの特徴です。
交流する:フレンドと一緒に遊び、つながりを広げられる
ロブロックスにはフレンド機能やチャット機能があり、友達と一緒に同じゲームで遊んだり、メッセージをやり取りしたりできます。学校の友達と約束して同じ時間に遊ぶという使い方もできるため、コミュニケーションツールとしての側面も持っています。
ただし、交流機能は次に解説するリスクとも関わるため、保護者の方は特に注意しておきたいポイントです。
安心して利用するために知っておきたい危険性と対策
ロブロックスには多くの魅力がある一方で、子供が遊ぶ場合に保護者の方が知っておくべきリスクもあります。
具体的な対策をセットでおさえておきましょう。
チャットや不適切なコンテンツは年齢設定で制限する
ロブロックスでは、フレンドでなくても他のユーザーとチャットでやり取りできる場面があります。また、多くのゲームは一般ユーザーが作成したものであり、子供が年齢にそぐわない表現を含むゲームに触れてしまう可能性があります。
そのため、年齢に応じてチャットやゲームをどこまで使えるかを絞り込む「年齢確認」の仕組みが2026年に強化されました。下記アカウント分類が用意されています。
- Roblox Kids:5〜8歳
- Roblox Select:9〜15歳
- Roblox(標準):16歳以上
どの区分になるかは、生年月日の自己申告だけでなく、次のような方法で確認されます。
- 顔年齢推定:カメラで撮影した顔の画像・動画から年齢を推定する仕組み(判定に使った画像・動画は推定完了後に削除される)
- 身分証明書による認証:13歳以上のユーザーに限り、パスポートや運転免許証などの公的身分証明書を使って生年月日を認証できる
年齢確認によって、9歳未満のユーザーは保護者アカウントによる有効化をしない限りチャット機能自体を利用できなくなります。9歳以上であっても、16歳になるまでは保護者が標準のチャット設定をより厳しく調整できます。
なお、5〜8歳または9〜12歳と判定された場合は個人データがアカウントから削除される仕組みにもなっており、地域によっては年齢確認の完了自体に保護者の同意が必須になる場合があります。
上記のようにプラットフォーム側の機能によってチャットやゲームを制限できるため、安全な利用のために活用しましょう。
意図しない課金は上限設定で制限する
ロブロックスの基本プレイは無料ですが、「Robux(ロバックス)」という仮想通貨を使って、アバターの見た目を変えるアイテムや、ゲーム内の特別なアイテムを購入することができます。
子供が操作しているうちに気づかないまま課金してしまうこともあり得るため注意が必要です。
支払い方法の登録について保護者が管理し、利用時間・課金上限を設定画面から制限しましょう。
個人情報の流出は家庭内ルールで防ぐ
チャットやプロフィール欄を通じて、本名や学校名、居住地といった個人情報を入力・発信してしまうリスクもあります。
アプリ側の設定だけで完全に防ぐことは難しいため、「個人が特定される情報は絶対に書き込まない」という家庭内でのルール作りと、日頃からの声かけが重要です。
個人情報の流出がなぜダメなのか、子供自身にもできるだけ理解してもらえるように説明してみるのもよいでしょう。
ロブロックスの始め方は3ステップ
ロブロックスでゲームを遊ぶだけであれば、3つのステップで始められます。
1.アプリをインストールする
PCで遊ぶ場合は、ブラウザから公式サイトにアクセスすると、アプリ(Roblox Player)をダウンロードできます。
スマートフォンやタブレットで遊ぶ場合は、App StoreやGoogle Playから公式アプリをインストールします。
2.アカウントを登録する
ユーザー名とパスワード、生年月日を登録します。
年齢に応じてコンテンツやチャットの制限が変わるため、実際の年齢を正しく入力することが大切です。
3.好きなゲームを検索して遊ぶ
アプリ内の検索機能から、興味のあるジャンルのゲームを探して遊ぶことが可能です。
特に何を遊びたいか決まっていない場合は、トップ画面に表示される「おすすめ」や「人気」のゲーム一覧から選んでみるとよいでしょう。気になるゲームを選べば、すぐに遊ぶことができます。
制作もしたい場合はRoblox Studioを追加する
「遊ぶ」だけでなく「作る」ところまで挑戦したい場合は、パソコンに無料の制作ツール「Roblox Studio」を追加でインストールします。
Roblox Studio自体のインストールや基本的な利用に費用はかからず、基本的なゲーム制作であれば無料の範囲で完結します。
ただし、一部の高度な素材の購入やアイテム販売時の手数料など、応用的な使い方をする場合には追加費用が発生することがあります。
ロブロックスでの遊びがプログラミング学習につながる理由
「ロブロックスはプログラミングの勉強になる」と耳にしたことがある方もいるでしょう。具体的な理由を解説します。
「作る」に進んで初めて学びに変わる
まず前提として、ロブロックスをただ「遊ぶ」だけでは、プログラミングの学びにはつながりません。
学びとして意味を持つのは、Roblox Studioを使ってゲームを「作る」段階に進んだ場合です。遊びの延長で自然に制作へ興味が広がっていくこともあるため、子供が「作ってみたい」と言い出したタイミングが、学びのきっかけになります。
本物のコード(Luau)を書く経験ができる
Roblox Studioでは「Luau」というテキストベースのプログラミング言語を実際に書いてゲームを動かします。
マインクラフトのようなブロックを組み合わせるビジュアル型のプログラミングと比べて難易度は上がりますが、その分、実際のプログラミング言語に近い形でコードを書く経験ができるのが特徴です。
試行錯誤することで論理的思考が鍛えられる
思い通りにキャラクターが動かない、仕掛けが作動しないといった場面で、「どこに原因があるのか」を考えて修正する試行錯誤のプロセスは、プログラミング学習の本質的な部分でもあります。
この繰り返しを通じて、論理的に考える力や、最後までやり切る力が自然と養われていきます。ゲームが題材だからこそ、楽しく鍛えていけるのが嬉しいポイントです。
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